やきそばばんばん 作 はらぺこめがね 出版 あかね書房

やきそばを 作り始めた おばあさん 急に どこかに いっちゃった?!
つぎつぎ出てくる へんなひと コックに すしやに よっぱらい
ステーキ 海鮮 酒をかけ インド人は 謎の粉入れる
こんなので ほんとに やきそば できるかな?

読んでて途中で思わず声が漏れました

「やばい」

読んでいるうちに、自然にリズムが湧いてきます。
何度も読んでいるうちに、よみきかせしているときにイメージみたいなのが浮かんでくるもんなんですが、最初に読んでいるときから自然とリズムが湧いてくる感じというのは、今まで経験がないように思う。

数ページ読み進んで、おおお、これはリズムだ!と思って慌てて最初に戻る。リズムに乗って読みすすめるのが気持ちいい。これ、絶対面白いやつだ。

これは大変な名作だと思う。よみきかせでうまく読んだらすごいことになりそう。
しかも、今。コロナ禍ですから、手拍子で盛り上がれるというのはものすごく有用です。
自分の盛り上げるよみきかせの定番としては「ねぇ、どれがいい?」なんですけども、「やきそばばんばん」これはめちゃ盛り上がりそうです。


通りすがりの人が色んなものを投入して完成する焼きそばは、衛生的にはどうだろうかという心配はあります。しかも鉄板に火を付けたままでその場を離れちゃいけません!(笑)
展開も、予想通りだったり、予想もつかなかったり、予想を裏切ったりとで面白い。最後はやきそば完成して大団円で終わるのですが、なんだか感動的ですらあります。

本の存在は知っていたのですが、ちゃんと読んだことありませんでした。というか、よみきかせをしているところを見たことはありました。

ごめんなさい、そのときはあまりおもしろい本だとは思わなくて、スルーしてました。

うわー、もっと早く読んでいたら良かった。

ちょっと練習しよう。秋頃にいくつか予定している幼稚園や保育園ではこれが使えるといいな。

それにしてもさ、奥付見たんだけど、2016年出版で第3刷。
新品で買ったものなので、古いものということではないと思う。
絵本で3刷というのは、それなりに売れてる方なのかもしれない。重版かからない絵本も山程あるでしょうから。それでも、もうちょっと売れててもいいんじゃなかろうかと思う。

いやー、ほんと面白いよ、これ。もっと人気がでるといいな。

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