あいたくなっちまったよ 作 きむらゆういち 絵 竹内通雅 出版 ポプラ社

やまねこに狙われた子ねずみは、父ちゃんが守ってくれるから怖くない!と強がります。
しかし、目の前に現れた父ちゃんねずみは、見るからに弱そうなヨレヨレのねずみ。
どう見たって勝ち目がないのに震えながら立ち向かおうとする父ちゃんネズミと、それを信じる子ねずみの姿に、やまねこは自分の子供のことを思い出し・・・

表紙のやまねこのどアップ、瞳の中には、やまねこのお母さんと子供が映っています。
中盤の見開きのどアップには、瞳の中には、子ねずみと父ちゃんねずみが映っています。

一番記憶に残る、迫力のあるシーンですが、実は、この中盤の見開きのページのレイアウトが、初版と第2刷で違っているんです。

文章自体は変更されてないんですが、前ページの震えながら棒を構える父ちゃんねずみシーンと、このやまねこのアップのシーンで、文章の配置がかわっているんです。

これは、作者のきむらゆういちさんが、自身がよみきかせをする中で、こっちのほうが盛り上がると変更されたそうです。比べてみるとわかりますが、たしかに第2刷以降のほうが盛り上がります。

この本、図書館にもあると思いますが、多分初版です。
書店などで注文して購入すると多分第2刷以降のものになると思います。興味のあるかたはぜひ一冊購入してチェックしてみてください。

 

好きな絵本を1冊だけ選べ、と言われたら「おまえうまそうだな」か「あいたくなっちまったよ」のどちらかで迷います。

「おまえうまそうだな」に出会って、よみきかせをすることを決めたので、「おまえうまそうだな」は僕の運命を変えた一冊です。

「あいたくなっちまったよ」に出会って、何度も読んでいるうちに、自分のショーのやりたい方向性がはっきりしてきました。これこれ、こういう感じ!って。なので、運命を決めてくれた一冊というのでしょうか。

ほんとに何度も読んでますので、本がなくても読めますし、かといって家には4冊くらいありますし笑

とっても素敵な本なので、ぜひ読んでみてください。

おすすめの記事