おたからパン 作 真珠まりこ 出版 ひさかたチャイルド

「たからがほしいなら ここではたらけばいい どろぼうなんか もうやめろ」
たからを盗むために「おたからパン」に盗みに入ったどろぼうは、店主に諭されておたからパンで働き始めます。心を入れ替えて働き続けるうちに、本当のパン職人になった元どろぼうは、故郷に「おたからパン」の二号店をつくります。そんな男の店に、おたから目当てのどろぼうが入って・・・

もったいないばあさんシリーズでおなじみの真珠まりこさんの作品です。

個人的にはハード系のパンが好きなのです。
表紙のパンが中まででみっちり詰まったパンっぽいです。

「そとはぱりぱり なかはふわふら かめばかむほど あまくておいしい おたからパン」

という歌からすると、思ったよりもソフトな感じなのかな?
パンの絵だけが、実写っぽく書かれていて、おいしさが強調されてる感じです。本当においしそうです!

どろぼうが手に入れた本当のお宝は、そんな美味しいパンを作れるようになること、そしてパンを食べるお客さんの笑顔。

宝を手に入れよう、楽に儲けようなんて思っているうちは、本当の宝を手に入れることなんてできないんでしょうね。
人のためになるかどうか、お客さんの笑顔のためにがんばれるようになったからこそ、本当の宝が手に入るんだと。真理ですね。欲のある間は駄目です。

物語の最後で、元どろぼうの「おたからパン」の二号店に入ったどろぼうに向かって、元どろぼうは言います

「たからがほしいならここではたらけばいい」

きっと、このどろぼうも働く意欲に目覚めて、3号店を任されるようになるんだろうな・・・・
そう考えて、ふと思いつきます。

もしかしたら、そもそも最初のパン屋も・・・・そもそもあれは2号店、いや3号店くらいだったのでは??
想像もどんどん膨らむパンのようです。

と、なんだか似た話が前にあったような・・・という気がしますね

一番最初に紹介した、パンどろぼう。ちなみに出版は「おたからパン」の方が前です。
どっちのパンもおいしそうですよ!

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