わごむちゃんの散歩にでかけると「そっちはイヤ!」と足を踏ん張って止まるときがあります。

そんなに頻繁に起こるわけではないんですが、決まって拒否するポイントが一箇所あるんです。それが写真のこの付近。

うちの近所に大きな市立病院がありまして、その敷地内の道路です。実はここらへんはいわくつきの場所でして、何かを感じて「いきたくない!」と足を止めているのかもしれません。

この病院は、戦時中に傷痍軍人の療養所として作られて、戦後も国立療養所として長いこと運営されていました。

写真の道路の左側は今は駐車場になっていましたが、僕が子供の頃には木造の古い建物がありまして、結核患者が多数収容されていて、多くの患者が治療の甲斐なく亡くなった場所であると言われていました。そして、この周辺は「出る」と子供たちの間で噂になっていたところであります。

いかにも出そうなボロボロの古い建物で、使われていないのが放置されているってことで、肝試しでもするように近づいてて覗き込んでは叱られていた記憶がありますし、周りは木が茂ってトンネルのようになっていて薄暗いような雰囲気、この周辺で落ち武者のような影を見て慌てて逃げ帰ったような記憶があります。

今思うと、多分倉庫にしてただけなんだろうなと思う。
結核患者が多数入っていたのは国立療養所だったとしたら当然です、死んだ数ならどの病院だってガンガン死んでるでしょう。怖がって近づかないくらいが丁度いいと周りの大人達は思っていたのかもしれません。

それに、軍人の霊なら兎も角なんですが、落ち武者とか意味わからない。全くの勘違いでしょうし、多分夢で見たものを怖がっていただけなんだろうね。きっと。

というわけで、何かがあるというのは勘違いだと思うんですが、ともかくこのあたりでいつも足を止めるんです。なぜなんでしょうね?

写真の手前に何かの影が写っているように思えますが・・・指が写り込んでるだけです。

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