むしプロ 作 山本孝 出版 教育画劇

真夏のオオクヌギスタジアムで行われる、夢の昆虫プロレス、むしプロ!!!
カブト組とクワガタ組、オオクヌギの甘い汁を独り占めできるのは果たしてどちらでしょうか?!

「むしプロ」とは、オオクヌギスタジアムで行われる、カブトとクワガタの熱い昆虫プロレス、略して「むしプロ」でして、手塚治虫の「虫プロダクション」略して「虫プロ」とは全く別物。プロダクションじゃなくてプロレスの「プロ」です。

自分が子供の頃には、カブトムシはカブトムシだけ、クワガタはコクワ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、オオクワガタ、ヒラタクワガタくらいでしょうか。大きなミヤマを捕まえて大喜びで飼っていたことがあります。

作品でも登場しますが、ヘラクレスやネプチューンなど、海外のカブトムシは本でしか見たことのない憧れのカブトムシ。図鑑をうっとりと見とれていたことが思い出されます。

ちなみに、この作品で出てくるのは

カブト組が「コーカサス」「ネプチューン」「ノコギリタテヅノ」「ヘラクレス」「カブト」

クワガタ組が「ミヤマ」「ニジイロ」「ヒラタ」「チビ」「ノコギリ」

です。チビクワガタなんてどんなんだろうと思って調べてみるとこういうのがチビクワガタというそうです。知ってました?

たぶん捕まえたことはあるんですよね。カミキリムシの一種かな?と思ってスルーしてました。これクワガタだったんだ?! 勉強になりますね。

もちろん、そんなことは知ってるぜ!という虫マニアのお子様なんかにはもうピッタリでしょうし、それに加えて、お父さんが子供の頃にプロレス大好きだった、なんてことでしたら、それはもうバッチリはまるんじゃないかと思います。

といっても、今の若いお父さんじゃ、プロレス世代でもないですよね。もうちょっと上だよなぁ・・・ それでもお父さん世代は結構ハマる人はいそうな気がします、逆にお母さん的には、虫にプロレスじゃあまり興味ないかもしれないですね。

2匹のカナブン?が実況&解説&リングアナをしながら試合は進んでいきます。
プロレスっぽい実況、そしてリングアナっぽい選手コールを心がけて臨場感たっぷりで読むと非常にもりあがると思います。自分の中では新日の頃の田中ケロのイメージで読んでます。

それでわかるかたにはわかると思いますが(わからない方は全くわからないと思いますが笑)現代のプロレスというよりも、ちょっと昔のプロレスのようなイメージです。
猪木、馬場だとちょっと古すぎ、武藤、橋本、蝶野の闘魂三銃士の頃でしょうか? カブトとクワガタだとどっちが正規軍かという問題になりそうなので、団体抗争かな? そうするとごついカブトに対してシュッとしたクワガタってことならクワガタがUインターかな?(全くわからない話でごめんなさい) 

ちなみに、物語上では、クヌギの木にいろんなカブトとクワガタが集まってきていますが、海外のカブトムシやクワガタムシを、国内で放してはいけません。生態系を狂わせてしまうことになりますので、実際の昆虫の取り扱いには十分注意しましょう。

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