とうもろこしぬぐぞう 作 はらしままみ 出版 ポプラ社

「おれは とうもろこしぬぐぞうだ」ばりばり!べりべり!ぶちっ!っと、ちょっとマッチョなとうもろこしがすごい勢いで脱ぎまくる!

40代以上の方しかわからないかもしれませんが、昔、Dr.スランプアラレちゃんという大人気マンガがありました。

その中で、地球を侵略に来た宇宙人「ニコチャン大王」というキャラクターが登場します。胴体はなく、大きな顔にそのまま手足が生え、頭がお尻になっていて、なぜか名古屋弁を駆使します。

とうもろこしぬぐぞうは、皮の服を着ているときには思わなかったのですが、皮を全部ばりばりとむいてしまったところを見てたら、ニコチャン大王を思い出しました。まぁそれだけの話しなんですが笑

結構な頻度でamazonの購入履歴からオススメみたいなところに表示されてて、多分おもしろいと思うんだろうけど、きっと短い話だろうなと思って購入を迷ってたんですが、ブラックフライデーでポイント還元アップだしなぁと思い購入しました。思った通りに短かったです。

最初から最後までとうもろこしぬぐぞうしか登場しません、最後にお風呂に入っているシーンがありますが、それ以外の小道具もでてきません。もう脱ぐだけ、めっちゃシンプルです。

家庭で子供に読んであげて、なおかつ何度も読むようにせがまれるということを考えてのこの短さなんでしょうか。そういう点ではこれくらいがちょうど良さそうです。その分何度も何度も読まされそうですけど笑。

豪快に脱ぎまくる感じに合わせたのか、体つきもなかなかマッチョな感じを、最近の絵本としてはめずらしく、多分水彩っぽいのですが、筆で描かれてまして、それがまた体格の良さだったり、脱ぐ勢いの良さを表してるようで、雰囲気にあっていいかんじ。
珍しくと書いたものの、どうなんだろ、全体的に見るとまだ手描き優勢なのかな? でも最近話題になるのはデジタルで描いてるのが多い気がしてた中で、お、アナログじゃんってのがひと目でわかる筆の線が魅力的です。ここまで言って実はデジタルだったら恥ずかしいですが。

最後のシーンがお風呂というのも、皮を全部むいたら鍋に入れるということなんでしょうね。
オフロに入っている場面で頭の上においているタオルが、なんだかバターの様にも見えてきておいしそう。

実際に服を脱ぎながらよみきかせしたら面白そうな気も・・・ というか、小島よしおで実写版とうもろこしぬぐぞうやったりしないかな? 体格的にも芸風的にもピッタリな気がしますが、どうでしょう、ポプラ社さん。

読んでいるのは、どこのきれいなおねえさんかと思ったら、どうやら作者のはらしままみさんのようですよー

おすすめの記事