おおかみのおなかのなかで 文 マーク・バーネット 絵 ジョン・クラッセン 訳 なかがわちひろ

おおかみにぱくっと食べられたねずみは、おおかみのおなかの中であひるに出会いました。嘆き悲しむねずみに朝食をごちそうしたあひるはいいました「ようこそ我が家へ。ぱくっとくわれたけど別にどうってことないし」 

面白い絵本を見つけるのってなかなか難しいです。

途中まで読めるサイトもあったりしますが、膨大な数が出版されている絵本がすべて網羅されているわけではありません。本屋さんも人気があるもの、売れそうなものは置いてあるんですが、そうじゃないのはなかなかむずかしい。図書館の方がバリエーションがあるんでしょうが、新しい本はすぐに借りられてなくなってしまいます。

そんなわけで、ネットのレビューなんかを参考に、いわゆるジャケ買いで買うしかないのです。

当たるか当たらないか、比較的当選確率が高い宝くじを買うような気持ちです。

レビューなんかを参考にして買っていれば、7等レベルくらいだとかなりの確率で当たりますが、大当たりとなると、10冊くらい買って1冊でればいいほうでしょうか。

先日は、この「おおかみのおなかのなかで」を含めて4冊まとめて買ったんですが、4冊が4冊とも大当たり。10回に1回の当たりが4回連続ということなら1万分の1の確率ということになりますね。非常にラッキーでした。

ジョン・クラッセンというと、長谷川義史さんの関西弁の翻訳のイメージです。関西弁の話って物語としては面白いんだけど、読み聞かせしようとするとイントネーションが間違ってないかと心配になりませんか?これは標準語なので安心です。

おおかみに食べられたねずみが、お腹の中であひるに出会うという話は、設定としてはそんなに目新しいものではありませんが、食べられて開き直ったあひるとねずみの行動には、なんというか現代的な割り切りのようなものを感じます。

狩人に追われて窮地に陥ったおおかみを助けるために「おりゃーー!」と戦う勢いに笑ってしまいました。おりゃー!とかイェーイ!とか、要所要所でテンションが高くて面白いです。

よみきかせにもオススメな感じ。自分も読みたいので練習しなくちゃ!

おすすめの記事