たべて うんこして ねる 作 はらぺこめがね 出版 岩崎書店
たべて うんこして ねる ただそれだけ でもそれがすべて
たべて うんこして ねる
なんかタイトルだけ聞くと、よくわからないけどうんこっていうから面白い本なのか、もしかしたら三年寝太郎みたいな主人公が出てきて、食べてうんこして寝るのか? そんなことを思いながら読んでみました。
たべて うんこして ねる
最初から最後まで、ほぼこれだけです。ストーリーはたべて うんこしてねる ただそれだけ
文字はそれだけなんですが、絵の方では、物語が進んでいます。
友だちと仲良く遊びながら成長して、引っ越しで友達と別れて、新しい土地での生活が始まる
たべて うんこして ねる
ずっとそれだけしか書いてないんだけど、たべて うんこして ねる この間にいろんなことが起きる、いいことも、悪いことも、楽しいことも、悲しいことも、すごいこともすごくないことも、いろんなことが起きる。
そうするつもりがなくったって、時は流れて、物事は変化していく。
たべて うんこして ねる
どうしたって、それしかできないし、それくらいしかできない。でもそのことは、生きとし生けるもの、すべてに共通すること。それがすべて。
だから、精一杯食べて、精一杯うんこして、精一杯寝る。そしてまた新しい明日を迎えるんだ。
たべて うんこして ねる
この繰り返しだけで、こんなに感動するとは思いませんでした。
シンプルだけど、心にズドンとくる。この本に出会えてよかった。僕は3回読んで3回泣きました。ぜひぜひ読んでみてください。