ぎょうざがいなくなりさがしています 作 玉田美知子 出版 講談社
「ぎょうざがいなくなり さがしています とくちょうは ひだが5つある ひとくちサイズのやきぎょうざです」町の広報から聞こえてきた放送を聞いて、としおくんはびっくりしました。
Amazonででてくるおすすめって結構的を得ていると思うんですよね。
スマートフォンのガラスフィルムみたいな、どれ買っても一緒じゃん、みたいなものでも、閲覧しているものよりもお得な感じのを表示してくれて、あ、こっちのほうが安いじゃん、こっちでいいか!みたいなことも度々あります。
絵本についても、自分の好みを理解してくれてて、あ、これ面白そうじゃんってのを表示させてくれるもんですからついつい買っちゃうことがあります。
今までの購入履歴や、閲覧履歴から判断されたり、「これを買った人はこんなものも買っています」というおすすめの仕方はわかるんです。
これも表示されたのを見かけて買いました。
「ぎょうざがいなくなりさがしています」という名前にピンときて買ったんですけども、これってどうして表示されたのか謎です。
そもそも8月31日に発売されたばかりで、僕は9月9日に買ってるんですが、まだレビューも投稿されて無いところを見ると、まだ「これを買った人は・・・」みたいなデータって少なそうです。
たくさんデータが集まればAIでどうこうできそうですが、まだデータがすくない段階でピンポイントでオススメされるのって、よく考えるとちょっと怖いな。これでつまんなかったらそれまでなんだけど、オススメされて面白いんだからよけいに怖い笑
町の広報のスピーカーから「ぎょうざがいなくなり さがしています」って流れてきてびっくりして、どうしていなくなったんだろうと、いろいろと想像するって話です。想像というかもはや妄想、突飛な想像が面白いんですが、お話だけじゃなくって、絵もいろいろと芸が細かくっておもしろいです。
新幹線で餃子のふるさとに行ったんじゃないかと想像したところでは、到着した駅の名前は浜松と宇都宮が合体して「浜都宮(はまつみや)」となりの駅は、那須塩原じゃなくて「茄塩(なすしお)」、掛川じゃなく「掛山(かけやま)」。
いやいや、今や餃子日本一は宮崎なんだよなぁと思ったら、たまたまなのかわざとなのか、ちゃんと「宮」も入ってるからすばらしいです。
スケートボードに乗って逃げたんじゃないかと想像するんですが、最初のページからちゃんとスケボーがおいてあったりするし、冷凍餃子の車のナンバーが4989(よくやく)だったりするし、水餃子と喧嘩したんじゃないかと想像してたら、裏表紙では仲良く握手してるし、前後の表紙の裏のイラストもかわいいし、細かいところまでじっくり見たくなります。
ネットで調べてみたら、どうやら最初の予定だと「まよいぎょうざ」というタイトルにする予定だったらしいです。
「ぎょうざがいなくなりさがしています」という名前が面白そうだというタイトル買いだったので、多分「まよいぎょうざ」だったら買わなかった気がします。
それでは、タイトルが「まよいぎょうざ」だった場合は、Amazonはオススメしてきたんだろうか?
当たってるから当てにしちゃうんですけど、どこまで自分のことを把握されてるんだろうと思うと、ありがたいけどもちょっと怖いですね。