あいたいな あいたいな ねえ あえる? 会いたい気持ち、切ない気持ちが募るからこそ、出会えたときには世界はキラキラと輝く
うちには、わんこの「わごむちゃん」がいます。
誰か帰ってくるって時間になるとそわそわして、あっちいったりこっちいったり、窓際で外を眺めていつ帰ってくるのかな?と首を長くして待っています。
なぜそうなったのかわからないんですが、「段ボール箱をたたんで裏に置く」ことが好きです。
まったく意味が分からないと思うのですが、文字通りでして、リビングに段ボールを持っていくと、それでもう大興奮。段ボールを折りたたんでリビングの裏のサッシを開けて、外にある段ボール置き場にぽんと置くんですけども、サッシの前で待ち構えて、開けるのを今か今かと大興奮で待ち構えます。
段ボールらしきものを手に持った瞬間からキラキラした目で見上げて、今か今かと待ち構えているのは、かわいいんだけど、何がしたいのかよくわからないです笑
そして、その大好きな段ボールを持ってきて来てくれる、クロネコヤマトの配達のお兄さんが大好きで、ヤマトのトラックの音が聞こえると「きたよ!きたよ!」と大興奮。
玄関横のウッドデッキで興奮して迎えるんですが、いつも来てくれる人の一人は撫でてくれるので、撫でられるとウレションしちゃうくらいに喜んでいます。
こういう、駄々洩れする大好きという感じが犬のかわいいところ。気まぐれな猫とは違って、ドストレート。すき!すき!すき!の直球一本勝負です。
うちの子は、クロネコ(のお兄さん)大好きなんですけど、この「くろ」が会いたいのは猫の「しろ」。
会いたい会いたい!と興奮して、会えるかな?と飛んでる蝶に聞いてみる。我慢できなくて遠吠えして、穴をホリホリして、それでも会えないからしょんぼりして・・・
モノクロで表現された絵は、なんだかちょっと寂しいような、切ないような雰囲気なんですが、その中で、溢れんばかりのくろの好きって気持ちがめいっぱい描かれています。最後のページだけがカラーで、二匹で遊んでる姿はほんとに「よかったね~」と幸せな気持ちになります。
でも、実は・・・
ちょっと失敗したなーと思ったのが、この作品は続編なんですね。前にでているのが、猫のしろも登場する「しろとくろ」
これを見てから読むべきだったなと。
というのも、実はちょっと途中まで読んでて心配でした。
もしかしたら、くろはもう帰らない人を待ってるんじゃないか、くろ自身がすでに虹の橋を渡ってしまってて、向こうで待ってるんじゃないか、そういう悲しい結末になるんじゃないかということをちょっと予想してしまい、身構えた状態で最後まで読むことになりました。
背景真っ黒のモノクロの世界の中で展開する話なので、「もしかして、悲しい結末なんじゃないか」という余計な心配が頭をもたげてしまったのです。
予備知識がない方が楽しめるというパターンが多い中で、これはちょっとめずらしいパターンかも。でも、わかってたら警戒することなくノーガードで楽しめたのになぁと、ちょっと悔しかったです笑。
どうぞみなさんは安心してそのまま読んでください。