
だれのせい? 作 ダビデ・カリ 絵 レジーナ・ルックートゥーンペレ 訳 ヤマザキマリ
気高い熊の剣士が、剣の切れ味を試すため森の木を切り倒してしまいます。そんなある日、熊のすみかの鶏では、大水で流されてしまいます。怒った熊は、砦を壊した犯人を真っ二つにしてやると、水を流したダムにむかいます。
コロナが始まってからテレビのニュースはコロナの話題ばかり、やっと落ち着いてきたと思ったらウクライナとロシア、そして今度はイスラエルとパレスチナ。
・・・コロナの前ってこんな殺伐とした話題ばかりでしたっけ?
戦争になるのは誰のせい?
当事者は相手に責任をなすりつけてばかり。なんだか複雑すぎて外野からでは何が原因なのか、正直よくわかりません。
でも、だからといって、頑なにあれを「戦争」だとみとめない世の中の姿勢というも、問題が解決しない理由だったりするんじゃないのかな? とも思う。
自分が悪かったことがわかっても、それを認めることのできない人のなんと多いことでしょうか。
なんてことを言ってる自分だって、そういうときに自分の非を認めて、すぐに謝ることができるんだろうか? なんだかんだ理由をこじつけて自分を正当化してしまうんじゃなかろうかという気がします。
そりゃ確かに熊はとんでもないことをやってしまったわけですが、素直にそれを認めて、自らの行動を改めたことは立派です。
なかなかできないことだけど、こういう行動を取ることができたら、世の中はもっと平和に、幸せになるんでしょうね、そもそも悪いことをしなければそれに越したことはないんだけどさ。
なんだかいろいろと考えさせられちゃいます。
ちなみに、なんの気なしに買ったんですけども、訳がヤマザキマリさんなんですね、「テルマエ・ロマエ」の作者さんですが、イタリア在住だそうです。そうか、そういやローマってイタリアだったわ。忘れてた笑