大道芸の中で風船をよくつかいます。細長いアレです。ひねっていろいろ作ったりもします。
自分のショーの中では、1回のショーの中で1本しかつかいません。年間で300~400ステージですから、100本入り一袋の風船を3,4袋消費しています。なので、年間に1回まとめ買いする程度です。
ショーの中では大して使ってないのですが、バルーンアートというのは大道芸の基本技みたいなもんですから、それなりにやってきてます。
そんなわけで、子ども会や児童館などでは時々バルーンアートの体験みたいなこともオプションでやってます。
30分くらいで、簡単な動物や剣をつくったりするんですけど、一人3本くらい使うので、50人だと割れる分まで含めて、170本くらいは使用します。一度で約2袋って計算ですね。
ありがたいことに、このバルーンアート体験ってのが、春先からちょいちょいお願いされることがありまして、ショーの中では風船使わないくせに、体験で沢山つかうってことでストックがなくなってしまったんですね。
で、問題はここから。
いつも使っている風船は、「クオラテックス」です。
このクオラテックス、アメリカにある世界最大の風船の会社(というかブランドなのかな?)でして、細長い風船や丸い風船、様々な種類とサイズで、風船業界を圧倒的に支配していました。
正確には、支配してたかどうかは知らないんですけど、実際のところ大道芸でバルーンを使ってる人はほぼクオラテックスを使っています。
安物だと割れやすかったり、手が荒れやすかったりするんですけど、クオラテックスは品質が安定してて使いやすい。
値段はちょっと高いんですが、複数使って作品作るときには安定して同じサイズに膨らませる必要もあるし、なにしろ色の種類が半端ない。単色で100本パックとかもあるので、イメージ通りの作品を作るため、ほとんどの人がこれをつかってたはずです。
僕も、さてストック切れたし、久しぶりに風船買おうかなと思ってネット注文をしようとしたら、おや?売ってない??
いろんな販売サイトを見てみても、どこも「販売終了」の文字が踊っていて、いつも使っているスタンダードな100本パックがもう在庫終了してたりします。
世界情勢もあったりして、たまたま入らない時期なのかなと思ってたのですが、調べてみたらどうやらクオラテックスを作ってた会社は倒産していたようです。事業再生でいろいろやってたようなのですが、結局のところ風船事業から撤退することになったらしくって、在庫限りで終了なんだそうです。
世界最大の風船を作る会社、車でいったらトヨタ自動車みたいなもんですよ。そんな最大手の会社が倒産するようなピンチにあるなんて想像もできないじゃないですか。シェアも高かったと思いますし、まさかそんな巨大企業が・・・ まぁ知らないからそう思ってただけで、実際のところはあまり巨大じゃなかったのかもしれないんですけど。
バルーン扱ってるパフォーマーはかなり頻繁に風船を仕入れているので早い段階で気づいていたと思いますが、客寄せでちょっと風船使ってる系のパフォーマーはなかなか気付かなかったかもしれないですね。
というわけで、別のメーカーに切り替えざるを得ないということで、イタリア製の「ジェマール」というブランドに切り替えてみました。
これもまた在庫がなくって、2ヶ月位待ったかな?
最近すごく値上がりしてたんですが、これはなかなかリーズナブルでした。
品質は、まぁクオラテックスには及ばないらしいです、某バルーンパフォーマーから教えてもらったんですが、ちょっと使ってみたところ、僕には明確な違いはわからなかったです(笑)
そんなわけで、当面に使える分の風船は確保しました。一安心。
ちなみに、ショーで毎回1本だけ使っているオレンジ色の風船。これについては、クオラテックスの在庫一掃セールで1年半分くらい買うことができました。しかも格安で買えたのでラッキーです。