だいふくもち 作 田島征三 出版 福音館書店
怠け者のごさくが見つけたのは床下に300年前から住み着いていた大福餅。腹が減ったというので小豆を食わせてみると、ぽこんぽこんと小さな大福を産み落とす。あまりにおいしいものだから売り出してみたところ、うまいうまいと大人気。大金持ちになったごさくが、更に儲けようとたっぷりの小豆を大福餅にくわせてみたところ・・・
以前に、だんだん脂っこいものがきつくなってきたって芸人仲間に喋ったところ、「イメージ崩れるからやめてくださいよ!」と言われました。まぁでも事実なんだから仕方ない(笑)
ラーメンなんかも、何を食べようかな?と思い浮かべたときに一番最初に浮かぶのがラーメンってくらいだったんですが、なんかちょっとこってりしたのは敬遠するようになってしまいました。お昼に食べると午後からつらいみたいな。
スガキヤくらいがちょうどいいんですよね。ちょっとあっさりな感じ。あれくらいがいい。
お弁当なんかでも、ハンバーグ弁当、唐揚げ弁当なんてのが至高だったんですけども、出演先で用意していただいたお弁当が、ちょっといい幕の内系だったりするとテンションがあがるようになりました。昔は幕の内なんて眼中になかったのに、不思議です。
和菓子のあんこも、それほど魅力を感じてなかったのに、歳を重ねるにつれてあんこが美味しそうに見えるようになりました。
大福餅もスーパーやドラッグストアで売ってるのを見るとちょっと食べたくなります。2つセットでよく売ってるけど、ちょっと多い。少し小さめの5個くらい袋に入ってるタイプ、買うと全部食べちゃいそうで怖いから買えないけど、あれを二個だけ食べたい。そんな感じです。
このお話に登場するのは、その大福餅。
しかも軒下に300年前から住み着いていた大福餅です。
全くなんのことだかわかりませんね。
しかもこの大福餅、腹が減ったからと、小豆を要求します。
小豆を食わせろというのは大福なのでわからなくもないのですが、食べるとポコンポコンと小さな大福を生み出します。え?なに?でてきたのは大福なの??
食べ物なのか、生き物なのか、全くわからない物が生み出した大福餅に似た物体。
生み出されたものは餅の子供?卵? そっちは小豆で増えたりしないの? そもそも食べられるの???
田島征三さんの迫力のある絵とあわせて見ていると、不気味な違和感が大福餅のようにぽこんぽこんと湧いて出てきます。
案の定なのか、ごさくはもっともっとと欲をかいてしまったために、モチはしぼんでしまい、ついにはごさく自身もしぼんで消えて無くなってしまいます。更にはその家までも崩れ落ち・・・
果たして、欲張ったからなのか、大福餅(っぽいなにか)を食べてしまったからなのか?
丁度よさそうな、それこそ2個だけたべたいくらいのいいサイズなんですが。。。食べたらただでは済まなさそうなんですが、でも、ちょっとだけ大福餅が食べたくなります。