おだんごとん 作 ガタロー☆マン 出版 マガジンハウス
ガタロー☆マンこと漫☆画太郎の第4作目の絵本です。今日、11月16日発売の新作です。
表紙を見た限りでは、ちょっと昭和っぽいイメージの表紙、タイトルの文字のフォントを可愛い感じにして、背景もピンクな感じ、できるだけ漫☆画太郎臭を消そうとしてるんでしょうか。詐欺っぽいといえばそうなるかもしれません。知らずに買ったら大変なことになります(笑)
明らかに好き嫌いがある内容ですから、読む際には気をつけてください。
初めてのおつかいにチャレンジするケンちゃん、お団子を5本買ってくるのを忘れないために「おだん ごほーん」と言いながら買い物に出かけるんですが、「ガタン ゴトン」と走る電車の音をきいているうちにまざってしまって「おだん ごとーん」になってしまいます。さらに「ままん ごとーん」「いやん ばかーん」と間違いはエスカレート。果たしてケンちゃんは無事にお団子を5本買って帰れるのでしょうか
という、一見した所、ちょっと勢いのいい言葉遊び絵本のような雰囲気です。一見したところは、ですが。
口に出して言いながら歩いているうちに、だんだん間違いがエスカレートしていくのって、なんだかどこかで読んだことがあるような気もしますが・・・ なんだったろう、思い出せないのか、ありそうでなかったのか、どっちだろう。
それでも、言い間違いの内容のエスカレートさ加減はさすがのガタロー☆マン。「いやん ばかーん」なんてのは、他の作家さんでは選ぶことのないセリフなんじゃないかと。
最後のお店についてからのオチの前までは、絵がちょっと癖はあるものの非常に面白い展開です。ナレーションのページが黒背景で独立している感じも、今まで他の絵本ではみたことないアイデアのような気がします。でも、いきなりオチが下品になってしまうんですよね。ファン的には待ってました!の展開ではあるんですけども、一般的にはちょっと攻め過ぎのような・・・笑
従来のお行儀の良い絵本という枠をぶちやぶって、ギャグ絵本というような新しいものをつくってやろうというような意気込みを感じることができて、そういう点では非常に面白いと思うんですが、2作目からこの4作目まで、ずっとラストがおならがぶーーーっと出て、「めでたし めでたし」ならぬ「へでたし へでたし」で終わるという同じパターンになってしまっているのはちょっと残念。
このシリーズが実際の所、どの程度ウケるのかというのを子供の前で読んで試してみたいとも思うんですが、図書館に集まるお行儀の良い子どもたちにはドン引きしちゃう子もいそうだし、保育園や幼稚園では先生に叱られないかな? でもおならがブーってだけで大ウケしそうです。