私はネコが嫌いだ。 作 よこただいすけ 出版 つちや書房

ネコなんて嫌いだっていうのに、娘がどうしてもって言うもんだから買うことになった黒猫。いたずらはするわ、粗相はするわ、仕事のじゃまばかりする上に、寝床に入って寝るのも邪魔をする。だからそんなネコなんか嫌いなのだけど、そんなネコもだんだん老け込んできて・・・

2月22日は猫の日でしたねってことで、ネコの絵本の紹介です。

この絵本、猫や犬を飼っている方にはオススメしません。この本は大変危険な本です。図書館なんかで見かけても不用意に立ち読みなんかしてはいけません。
読むんだったら自宅に戻ってから、周りに人がいないことを十分に確認した上で読みましょう。

猫は嫌いだ猫は嫌いだといいつつ、盛大にツンデレなお父さん。
「飼いたい!」と言ったのは娘なのに、娘が出てくるのは手に子猫を乗せるところだけ、きっと日々の世話なんかはお父さんに丸投げだったのでしょう。

トイレを教えたり、いたずらを叱ったり、ご飯を用意したり。「猫なんて嫌いだ!」なんていいながら世話をしている姿が目に浮かびます。

猫だって、そうやって世話をしてくれるお父さんが大好きなんでしょうね。

物語の結末としては、これは本当にね、なんというかずるいです。
この結末でどうして泣かずにいられるでしょうか。

完全に泣かせにきた結末なんですけども、わかっているのにどうにもこうにも泣けて仕方ない結末になってます。

奥付けに、猫の写真をいれた写真立てと、それを囲うように置かれた猫の首輪のイラストが描いてあるのがまた泣けます。

くれぐれもお読みになる際は、周りに気をつけて人のいないところで読んでください。本屋さんで買ったり、図書館で借りたら、家まで読むのは我慢しましょう。一人で思う存分読んでいただくのをおすすめします。

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