かみはこんなにくちゃくちゃだけど 作 ヨシタケシンスケ 出版 白泉社
いつか歌手になりたい、冷蔵庫にプリンが入っている、無くしたピアスがでてきた、ほしいものが手に入った。どうにも思い通りにならなくって不自由な世の中に生きる私達、でもそんな中だってちょっとした希望が私にはある。
MOEの付録についてきてたのでスルーしてましたが、未収録のページもあるんじゃないかなと思って買ってみたんですが、ご覧のように超ボリュームアップでした。
ちょっとした希望と、どうにもならない現実が見開きで交互に繰り返されるというお話でして、ストーリーがあるわけではありませんから、えー?こんなに追加になってるの?というくらいにエピソードが追加されていました。
「いつかかしゅになりたいの かみはこんなにくちゃくちゃだけど」
「きょうはれいぞうこにプリンがはいっているの せけんはくらいニュースでいっぱいだけど」
「つづきをよみたいマンガがあるの まちはこわれてしまったけど」
こんな感じで、あるある!と思ったり、ちょっと切なくなったり、はっとさせられたり、そんな話がずっと繰り返されます。
そんな中で、最後のエピソードだけが順番が違っていて
「かみはこんなにくちゃくちゃだけど わたしにはゆめがある、いつかかしゅになりたいの」
考え方を逆にするだけで、なんとなくネガティブな気分が、ぐっとポジティブな気分になってきませんか?
どうにもならない現実を前にしたって、家にプリンがあると思えばちょっとだけ前を向けそうな気がする、100%の幸せなんてありえないんだし、そんな程度でいいんじゃないの?って言ってくれてる気がします。
物事はネガティブに考えてしまいがちで、ちょっといいことあっても悪い方に考えがちになってしまうものです。
「わたしにもゆめがある」って言葉が追加されてるのは、順番が入れ替わってることが気づいてもらえるためのヒントみたいなもんでしょうか。考え方の順番を変えたら、きっと幸せが見つけられるんだよって。
夏のイベントはなかなか決まらないんだけど 大道芸ができることがとっても幸せ
ポジティブにいきましょう!