クネクネさんのいちにち きょうはマラカスのひ 作 樋勝朋巳 出版 福音館書店

クネクネさんは、お友達のパーマさんとフワフワさんとマラカスの発表会をひらきます。あたらしいリズムを披露しようと、お気に入りのタイツにはきかえて準備万端のクネクネさん。ところが肝心な発表中にステージの上で足が絡まって、どっしーんとしりもちをついてしまいます。


パーマをかけたっぽいパーマさんと、フワフワな感じのフワフワさん、ここまではわかるんですが、クネクネさんはなぜか犬。表紙では小首を傾げていますが、別にクネクネしてる感じはありません。なぜクネクネさんなのでしょうか?

しかも、なぜだかタイツだけを履いています。その上でのマラカスです。なんだかよくわかりません。

ツッコミどころはいろいろありますが、銅版画で描かれたイラストの微妙なにじみ具合が、いい感じのアナログ感をだしてて、温かみのあるイラストになってます。

最近の絵本は、表紙の裏側にもオマケのイラストがあって見逃せませんが、これもクネクネさんのタイツコレクションが描いてあります。作品中に履いてるタイツもここに書いてありますが、読み終わってからそれを発見するのも、なんだか得した気分になります。

チャッウー!チャチャウー!と、3人がマラカスをフリフリ踊っているんですが、ここは断然声に出して読んでみるのがいいでしょう。ひとりで黙読だからって目で文字を追ってるだけでは面白くありません。
声に出して読んでみれば、マラカスって面白いね!と一緒にマラカスを振ってみたいような気がするとかしないとか。子供は結構ハマりそうな気がします。

どうでもいいことなんですが、芸人の仲間(同じ市内在住なんですが)に「ブンブク」ってのがいるんですが、この絵本を見る度に彼のことを思い出すんですよね。

いまは、変な格好して足をつかって針に糸を通したりするパフォーマンスをやってたりするんですけど、クネクネさんがタイツでマラカス振り回してるというわけのわからない姿が、彼のわけのわからない芸風にかぶるのかもしれません。むしろブンブクもずっと前からタイツでマラカス振り回しているような、そんな気がしています。
ま、どちらも訳が分からないけど面白いのでオススメです笑。

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