パッポー 作 北村人 出版 ポプラ社

パッポーパッポーはとどけい、ニャッオーニャッオーねこどけい、つぎは誰がでてくるのかな?

おもしろかったよと教えてもらったので買ってみました。2023年1月発行のピカピカの新刊です。

よみきかせでおもしろい本という目線で本を選んでいると、対象年齢的にスルーしちゃうだろうなという絵本だったので、教えてもらわないと多分読まなかったでしょう。教えてくれてありがとうございます。

あらすじもなにも、はとどけいから、色んな動物が出てくるというそれだけのお話です。こういう感じの絵本だと、1対1で「つぎはなにがでてくるんだろうね?」と投げかけていろいろと想像しながら読んでいくのがいいんでしょうね。

そういう読み方以外が楽しめないかというとそうでもなくって、随所随所がかわいくって、なかなかおもしろいです。意外にもしかけ絵本になってて、うわ、聞いてないぞ!となりました。

時計からでてきた動物たちが、そのまま残って次の動物を待つので動物たちが順番に増えていくんですが、途中で振り子がでてくる動物の好物になっててヒントになってることに気づきます。

はと→猫→うさぎと出てきたあたりで、あ、振り子が人参じゃん、ねこはなんだっけ?と思って戻ってみると魚になってたりするわけです。
最後にそれを3時のおやつでみんなで食べる場面があるんですが、じゃ最初に出てきた子供は何を食べてるんだろうと思うと、はととハーベストみたいなクッキーを食べているものだから、見返してみると最初の中表紙のところでしっかりフォローされてたりします。

で、読み終わって裏表紙を見てみると、本編では登場してなかった犬が4時に顔を出しているんですが、ちょっとしょぼくれた表情なのがまた想像をふくらませることができておもしろいです。
きっとみんなおやつ食べて満足してどっか行っちゃたんでしょうね。かわいそう~~

そんな感じでなかなか楽しめました。
かわいそうなので次の作品ではこの犬がちゃんと登場して活躍してくれたらいいなと願ってます。

おすすめの記事