3びきのこぶたと4ひきめのこぶた 作 きしらまゆこ 出版 教育画劇

普通に読んだら「3びきのこぶた」、仕掛けを開いて読むと4ひきめのこぶたが登場。また違った話が繰り広げられます。

名作「3びきのこぶた」はグリムだかイソップだかどれかだろうと思いきや、イギリスの民間伝承によるおとぎ話だそうです。しらなかった。

ちなみに「おおかみと七匹のこやぎ」はグリム童話。赤ずきんもグリム童話です。おおかみがやりこめられるのが同じなので混同してました。

ちなみに、一般的なお話としては

3びきのこぶたでは、屋根から煮えたぎる釜に落ちて食べられて死亡

オオカミと七匹の子ヤギでは、腹を割かれ石を詰められ、水場に落ちて溺れて死亡

赤ずきんでは、おばあさんのベッドで寝ているところを猟師に腹を割かれて死亡

結構過激ですが、そもそも元祖3びきのこぶたでは、末っ子以外は食べられてしまうので、オオカミだってこれくらいはされても仕方ないでしょう。
でも、最近の話では死なずに心を入れ替えるというものも多いようです、いろいろ制約があるのでしょうか? 子供向けに殺して食べちゃうというのはちょっと書きにくいんでしょうね。

このお話でもオオカミはお湯に落ちて火傷をして逃げていくということになってます。
そして逃げたオオカミは、二度とこぶたたちを襲うことはなかった、ということなんですがオオカミだって、一度やられただけでスゴスゴ引き下がるわけがない。きっとまた襲ってくるんじゃないかと思うんですが、実はそこに4ひきめのこぶたが関わっていたというわけ。

仕掛けで別の話になると言われて、ものすごいどんでん返しみたいなのを期待しちゃうとアレっとなっちゃうんですが、ゆるーい絵の雰囲気と同様に、ゆるーい感じに4ひきめのこぶたが話にかかわってくるのがいいですね。

読み聞かせでは、一度普通に読んでから、「でも実はもう一匹こぶたがいたって知ってた?」って話ができると盛り上がるでしょうね。たのしそう。

表紙の裏もかわいいです。
最初に裏表紙からめくってしまって、その裏から見てしまって

あれ?なんだこの棺桶みたいなのは?となったんですが、最初から読めばちゃんとわかります。さすがに棺桶じゃありませんでした。ご安心ください。

おすすめの記事