どすこいみいちゃんパンやさん 作 町田尚子 出版 ほるぷ出版
ねこのみいちゃんはパン屋さん。どすこいどすこいパンを作ります。どすこいどすこいおいしくなあれ。相撲と猫とパンのよくばりセットです。
先日のやっぱり大道芸のときに読んだ読んだ絵本を、何人かの方から購入したと報告をいただきまして、大変うれしいです。
図書館で出演するときには、おすすめの絵本を並べてもらって、ぜひ借りていってねという話をするんですけども、作者さんにとっては買ってもらうのが一番ですしね。
絵本ってすっごいおもしろいと思ってるんですが、なかなかその面白さというのが伝わりにくくって、いわゆる読み聞かせというのは、一般の人からしたらそんなに面白いものだと思われてない節があります。
僕が大道芸と絵本を組み合わせてショーをやってること自体が、なんとかして絵本に興味を持ってもらうため。絵本に興味がない人にもとりあえず見てもらえさえすれば、きっと面白さを伝えられるはずだってことでやってるわけです。
ショーを見た結果として、興味を持ってもらえる、購入するという行動まで持っていけたというのは、冥利に尽きるってもんです。ありがとうございます。
地味にこうやって絵本紹介してますけど、オマールえびがおもしろいというのならきっと面白いんだろうななんて思ってもらえたらいいなと思ってます。
てなわけで、今週はなんか猫の本ばかり買いました。
犬派か猫派かといわれたら圧倒的に犬派なんですけども。どうも絵本を買うにあたっては、猫派にならざるを得ないようです。犬の本が圧倒的に少ないのは、多分犬のほうが単純で、猫のほうが謎めいているから。猫の絵本のほうが面白そうなんだから仕方ない。
「どすこいみいちゃんパンやさん」は、今月1日に出たばかりの新刊です。
町田尚子さんの描く猫の絵本は、なんといってもリアルな猫の絵が魅力ですよね。
「ネコヅメのよる」もそうなんですけど、ちょっと不思議で、少し陰があるような作品のイメージがあったんですが、これはもう完全にコメディー寄り。「ねこはるすばん」もコミカルな話でしたが、これもまた可愛い猫を愛でるための作品って感じです。かわいい。
多分、町田さんの飼ってる猫のみいちゃんがこんな感じのどすこい体型なんだろうなーと思って読みました。前足でフミフミする姿が、パンを捏ねてるみたいだから、そこからパン屋さんになったんじゃないか、そこに体型から相撲要素を組み合わせて・・・という感じでしょうか。
うちの子はでっぷりして目つきも悪いんだけど、そこがかわいいのよ~~~!!という飼い主の愛を勝手に感じました(違ってたらどうしよう)
町田さんの絵本に登場する猫は、たくさんの「さくらねこ」と呼ばれる去勢された猫が登場します。
多くが地域猫だったりするんでしょうが、飼ってる猫がさくらねこだということは、そういう猫を譲渡会などで引き取って飼ってるんでしょうね。そういうところからも猫に対する愛を感じます。
ちなみに、なんでわかるかというと、耳がポイントで、去勢手術をうけた猫は耳の先がカットされて、桜の花びらのようになってるんです。上の写真、ちょうど反射で見えないんですけど、すいません笑
裏表紙が、話の中にも登場するしましま三兄弟なんですけども、これまためちゃめちゃかわいいです。
話の中では、「やんのかステップ」してたりして、これまたかわいいです。
うーん、犬派なんだけどなぁ・・・猫もかわいいなぁ・・・