おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました 作 渡辺朋 絵 高畠那生 出版 童心社

おきにいりの白いドレスでレストランにいったら、真っ赤なケチャップが・・・「ががががーん!」それをみたお母さんは「げげげげーん!」お父さんも「ぞぞぞぞーん!」赤ちゃんは「ぶぶぶぶーん!」、ウェイターさんも・・・と衝撃はどんどん広がり大騒動・・・

先日、山県市の子どもげんきはうすで出演してきたんですが、ついでに山県市の図書館を覗いてきました。

合併した3町村それぞれに施設はあるんですが、図書館と名のつくところは、旧伊自良村のここのみ、あとは図書室という扱いのようです。

漫画が結構大量にあります。勉強に来る学生にとっては、誘惑の多い図書館ですね。
漫画なんて~とおもわれるかもしれないですが、今って漫画読めない子もいるらしいですね。コマ割りの順番がよくわからないらしい。ウェブトゥーンといわれるような、スマートフォンで見る上から下にスワイプさせて読むのが主流になってくると、コマ割りのある漫画という形式すら過去のものとなってしまうのかもしれません、こわいっすね。
そういう点でも、漫画でもなんでもいいので、とにかく本に触れるという体験というのは重要だと思うので、こういうことは個人的には大賛成だったりします。

そして、ありましたありました。
山県市が誇る、高畠純さんと高畠那生さんの特設コーナーがありました。

そういうわけで、この「おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました」(長い!!)ですが、その高畠那生さんが絵を担当されています。が、発売早々(5月30日発売)のためか、まだこのコーナーには並んでいませんでした。来月くらいには並んでるんでしょうかね?

白いドレスで食事をするという時点で、嫌な予感しかしないんですが、果たしてその通りとなってしまいます。

どうやらケチャップがたっぷり乗ったオムライスが目の前に並んでいる時点で、もうダメだろと思うんです。ケチャップがついた玉子が落ちても、ケチャップライスが落ちても汚れるわけですから。

「ががががーん!」からはじまり「げげげげーん!」「ぞぞぞぞーん!」とオノマトペの洪水がどんどんと膨れ上がっていくんです。
高畠那生さんが描くヨーロッパ風の小洒落た町並みがとんでもないことに。それはもう想像の5倍はとんでもないことになって途中でとんでもなさすぎて笑ってしまいました。
そして、ラストはええ~~!っとなるくらいにぶっ飛んでます。おもしろいです。

ちなみに、この作品「絵本テキスト大賞」の第10回の入賞作品だそうです。

大賞のサイトを見てみたら、募集要項に
「子どものための絵本テキスト(文章)を募集します。(絵は描かないでください)」

とありました。
そこをふまえて読んでみると、こ、これをどうやってテキストに・・・と思わずにいられません。読まないとこの意味はわからないと思うので、ぜひ読んでみてください。

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