パンどろぼうとほっかほっカー 作 柴田ケイコ 出版 KADOKAWA

やぎのおばあさんに頼まれて、山の向こうに住む孫の誕生日にやきたてのメロンパンを届けるパンどろぼう。ところが道のりが遠くて、あしはヘトヘト、メロンパンもパサパサ。その上通りかかったコロッケのキッチンカーに水をかけれられてびっしょり。お詫びにと連れて行ってもらった修理工場で事情を話し、焼き立てのパンを届けるほっかほっカーを作ってもらいます。

昨日の9月12日発売で予約していたので、今日、13日に届きました。できたてほかほかのパンのように、できたてほかほかの「パンどろぼうとほっかほっカー」です。

シリーズ第5弾にして、パンを焼くキッチンカーが登場するわけですが、お話の中にキッチンカーが登場するのは、「ドーナツペンタくん」で既にでてきてます。去年に出てる本ですが、今後のパンどろぼうでの登場も踏まえて書かれたんじゃなかろうかという気もします。

ペンタくんではフォードのバンを改造したようなキッチンカーだったんですが、今回はぐっとグレードアップして、ボディーは鉄板から板金塗装、なんとトランスミッションまで手作りです。

中の装備もかなり細かく描写してあって、レンガのパン焼き窯に食材のたっぷりはいった冷蔵庫、三種類のジュースサーバーなど装備も満点、屋根部分には休憩のできる仮眠施設までついてます。
車のボディーはもちろん、座席やハンドル、バンパーにグリルやホイールまでパンをデザインして作っているのが図鑑のように解説されて描かれてます。

今までの作品はストーリーに重点をおいている感じですが、今回の作品は、ほっかほっカーの細かいところをじっくりと見て楽しむというところもポイントにして、今までと違った楽しみ方ができるパンどろぼうなのかなって気がします。ギアがパンなんだけど、どういうこと?と突っ込みながら楽しめる作品です。

それにしても、ここまでの車をわずか一日で作ってしまうという工場の技術力には驚きです、トヨタもテスラもびっくりです。ぜひ、KADOKAWAには実車を作ってもらって、キャンペーンで全国を回ってもらいたいものです。

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