週に1冊ずつ、読んで面白かった絵本を紹介していこうと思います。
パンどろぼう 作 柴田ケイコ 出版 角川書店
「おいしそうなしろくま」などで読んだことはある方も多いかもしれません、柴田ケイコさんの作品です。
「第11回リブロ絵本大賞」「第1回TSUTAYAえほん大賞」をW受賞だそうです、年末のMOE絵本屋さん大賞では残念ながら二位でした。残念ながらというのもなんですけど。
まぁ、受賞するのも納得というくらいに、とってもおもしろいです。
パンとどろぼうというのは、真珠まりこさんの「おたからパン」とモチーフが一緒ですね。
おたからパンは、おたからがあるかと思ってパン屋にどろぼうに入るんですが、こちらは「せかいいちおいしいパン」を求めてパン屋にどろぼうに入ります。
森の中で「せかいいちおいしいもりのパンや」を見つけたパンどろぼうが、そのパン屋からこっそりパンを盗み出します。
パンが大好きなパンどろぼうが、世界一美味しいと謳うそのパンを、大きな期待を胸にパクっと食べたらめちゃめちゃまずい!
怒ったパンどろぼうは「これが せかいいちおいしいパンだなんて みとめないぞ!」と、パン屋に怒鳴り込みます・・・
そもそも盗んだパンがまずかったからと怒鳴り込むのもどうかと思うんですが、すごい美味しそうなことを書いてあるのにそうでもなかった時はすごく残念ですからね、しかも「世界一」って言ってるのにまずいんだったら気持ちはわからないでもないです。
たいていのものは美味しく食べられる僕ですが、今までで一度だけ、岐阜でたまたま通りかかって入ったラーメン屋、張り切って大盛り頼んだら、すっごいまずくて泣きながら食べたことを思い出します。
そんな店があるんだから、きっとまずいパン屋もあるんでしょうね笑
それにしても、途中で出てくる「まずい!」のページのインパクトがすごくって、これを上手に読めたらきっとバカウケでしょう。
そう思って、いま練習してたりします。展開もわかりやすいし、インパクトもあるし、大変おすすめです。
昨年に出た絵本の中では(まぁ僕が読んだ中ですが)、ナンバーワンのおもしろさです。
そして! なんと今月末にもう続編が!
楽しみ! 早速予約してしまいました。
でも、往々にして続編っておもしろくない事が多いですよね。。。「まずい!」って言わずにすむことを期待しています。